Natural Fabric Collection
#作ってくれている人に聞いてみました。
Vol.1 ―素材と産地のお話―

*触ってみたくなる、生地の表情から
毎日の暮らしに、ほんの少しの心地よさを。
リネンやコットンなどの天然素材を中心に、やわらかな風合いの生地を集めた「Natural Fabric Collection」。
この生地たちは、どんな想いでつくられているのでしょうか。
今回は、Natural Fabric Collectionの作り手であるメーカーさんに直接お話を伺いました。
生地選びが少し楽しくなるような、ものづくりの背景をお届けします。
まずは、素材と産地のお話から。

*今回お話を伺ったのは、生地づくり一筋のメーカーさん
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Q. 生地づくりでずっと大切にされていることは何ですか?
A.「一番大事にしているのは"分かりやすさ"です。麻を使うなら麻らしい風合いに、和紙を使うなら軽さやドライな質感に。素材の個性が、手に取ったときにきちんと伝わるようにデザインしています。染色も同じ考え方で、レーヨンなら光沢を活かした落ち着いたトーン、麻ならくすみのある奥行きのある色を選ぶなど、素材の持ち味と見た目や名前が噛み合うことを意識しています。今日着ている、墨のコーティングをした服も、糸の太さをあえて不均一にして墨らしい風合いを出したもの。素材と加工、両方の工夫が噛み合って、初めて納得してもらえる生地になると思っています」

*墨で染をしてある生地で作られたジャケット
Q. 他社とは違うと感じる部分はどこにありますか?
A.「会社があるのは静岡県浜松市です。実は浜松は生地の産地としても知られていて、シャトル織機や特殊な加工技術、コーデュロイ、先染めなど、歴史的にいろいろな技術が根付いているエリア。多くの産地は『ここといえばこれ』という得意分野を持っていますが、浜松はそれよりもバラエティに富んでいるのが特徴です。
弊社は祖父の代から70年近く、自社に織機や染色設備を持たずに、材料を仕入れて各地の工場さんにお願いして仕上げてもらう、いわば"産地問屋"というスタイルでものづくりをしてきました。設備を持たない分、いろいろな技術やお客さんのニーズに合わせてチャレンジできるのが、弊社の強みだと思っています」

Q. 効率よりも大事にしている工程はありますか?
A.「私たちの生地の多くは、中小規模の工場さんにお願いして作ってもらっています。大きな釜でまとめて染めるのではなく、小さな釜で少ない数量を仕上げる。正直、大量生産に比べれば非効率なものづくりです。ただそのぶん仕上げの工程や風合い、色の出し方に手間をかけられるので、良い意味での"味"が出やすいと感じています。変わった素材を扱うことも多いので、『どんな生地にしたいか』を突き詰める時間を惜しまないようにしています」

*一つ一つの工程を丁寧に仕上げる職人さんの様子
次回Vol.2では、加工現場でのこだわりと、忘れられないエピソードをお届けします。
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