Natural Fabric Collection 作ってくれている人に聞いてみました。Vol.2

Natural Fabric Collection 作ってくれている人に聞いてみました。Vol.2

 

 Natural Fabric Collection

# 作ってくれている人に聞いてみました。
Vol.2 ―
加工とエピソードのお話

 

 

Vol.1では、素材へのこだわりと、生地の産地・浜松のお話を伺いました。

今回のVol.2では、加工現場でのこだわりと、メーカーさんが今も印象に残っていると語るエピソードをお届けします。

 

Q.プラットエアーインなど、風合いが増すウォッシュ加工などの仕上げ加工にもこだわった商品が魅力ですが、どのような点に一番こだわって仕上げていらっしゃいますか? 


 A.「いくつかの工場さんにお願いしながら商品を作っているのですが、作り始める段階で『どんな生地にしたいか』をきちんとお伝えして、お願いするところが一番の肝だと思っています。同じ機械を使って同じように仕上げをするといっても、前後の工程のつながりや、素材との相性によってレシピが変わってくるんです。例えば、張りはあるけれど柔らかい和紙混の生地をデザインしたいと思ったことがありました。張りのある素材は普通、洗いをかけて柔らかくするものですが、通常のもみ洗いの加工をすると、望まないシワが入ってしまって。水通しなどはしつつも、最後の微調整で、あえて生地を伸ばすような仕上げ方に切り替えたところ、張りを保ったまま柔らかさが出て、和紙らしい綺麗さも表現できる生地に仕上がりました。こうした試行錯誤は、工場さんとの対話があってこそだと思っています」

 

Q. これまでの生地づくりで印象に残っているエピソードを教えてください

  

 A.「印象に残っているのは、先程の質問でもお答えした、和紙を混ぜた生地(コットンと和紙のダンプルーフ プラット・エアーイン/RN5043)の企画です。ちょうど世の中で和紙が改めて注目され始めた頃で、変わった素材は価格に反映されやすく、受け入れてもらえるか不安もありました。それでも興味深さで素材をみてくれる方も多いので、期待に応えるっていう意味もこめて、チャレンジしました。素材の特徴を分解して考えていくと、和紙の毛羽立ちにくさとダンプルーフの表情がきちんとマッチすると分かって。通常、コットン100%のダンプは揉み洗いで毛羽立ちが出てカジュアルな印象になりがちですが、和紙を混ぜることでそれを抑え、柔らかさと上品な綺麗さ、軽さを両立できました。機械だけでは辿り着けなかったものを、工場さんと一緒にアイデアを出し合って形にできた企画です」

 

素材の特徴を分解し、組み合わせから生まれた一枚。コットンと和紙のダンプルーフ/RN5043

 

Q. 生地を実際に使ったとき、どんな心地よさや感触を感じてもらえると思いますか?

  

 A.「柔らかさですね。柔らかい生地を数多く生み出すことを大事にしているので、実際に使ってもらったときの肌触りや着心地の良さは、感じてもらえる大きなポイントなんじゃないかと思っています」

 

Q. 実際に生地を使ってくださっている方から、どんな言葉をいただくことが多いですか?

 

 A.「『素敵な生地ですね』と言っていただけることが多いです。色の綺麗さや素材の面白さを含めての言葉だと思っています。ものづくりに込めた想いをお話しする機会があると、そのストーリーごと生地を受け取ってもらえているように感じることも多いですね」

 

Q. どんな風に生地を楽しんでほしいですか?

 

 A.「いろんな種類の生地があるので、シーンや気分に合わせて選び分けてもらえたら、きっと新しい発見があると思います。お客様によって好きな素材があると思うんですが、僕たちはものづくりの背景として、柔らかさみたいなところの繋がりを意識しながら作っているので、たまには違う素材にチャレンジもしてみてもらえたらうれしいです。麻というと『チクチクする』というイメージを持つ方もいますが、麻は柔らかさを意識してデザインしているので、そのイメージとは少し違うはず。品質には自信があります」

ものづくりの積み重ねが、一枚の生地になっています。

 

Q. 最後に、どんなソーイング好きの方に使ってほしいですか?

 

 A.「色選びに悩んでいる方にこそ試してほしいです。弊社の商品は、シルケット加工をせずに染めた、少し雰囲気のある色が多くて。展示会で同じお客様が『この生地の黄色が好き』と、半年後にまた同じ色で頼んでくださることもあります。一度見てもらうと、自分の好きな色に気づくきっかけになるかもしれません。」

 

一つひとつの生地には、素材選びから染め、仕上げまで、メーカーさんと工場さんの丁寧なやり取りが積み重なっています。次にその生地を手にするとき、こんなストーリーもぜひ思い出していただけたら嬉しいです。

 

 その表情をぜひ確かめてみてくださいね。

 

▼Natural Fabric Collectionはこちら

一覧に戻る